インビザラインとその他のマウスピース矯正は何が違う?
昨今、マウスピース型矯正装置の種類が急速に増えてきています。皆さんもネットなどで新しいマウスピース矯正の広告を目にすることが多くなったかと思います。ひと昔前までは、ほぼインビザライン一択という状況が続いていましたが、選択肢が広がってどれを選んだら良いか迷っている人も多いです。そこで今回は、インビザラインとその他のマウスピース矯正の違いについてわかりやすく解説します。
最も歴史が深いマウスピース矯正のひとつ
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が1997年に開発した矯正システムです。日本で本格的に普及し始めたのが2006年なので、もうすでに15年以上の年月が経過しています。これほど歴史の深いマウスピース型矯正は、極めて稀です。インビザラインがマウスピース型矯正の代名詞ともなっている理由もよくわかりますね。
世界で900万人以上が治療を受けている
インビザラインは、世界100ヵ国以上で提供されている矯正システムで、2020年10月時点は、900万を超える人がインビザライン矯正によって歯並びを治しています。その上で、ほとんどの人が適切な治療結果を得ているため、信頼性も極めて高い矯正法といえます。
適応範囲が広い
マウスピース型矯正は、ワイヤー矯正と比較すると適応範囲が狭いです。これは装置の性質上、仕方のないことだといえます。ただ、インビザラインに関しては、マウスピース型矯正の中でも適応範囲が比較的広く、本来であればワイヤー矯正が第一選択となるケースにも対応できることがあります。
歯の移動はコンピューター上で管理できる
インビザラインの治療計画は、必ずコンピューター上でのシミュレーションをもとに立案されます。インビザライン専用のソフトを使うことで、それぞれのケースで最善といえる歯の移動プロセスを導き脱ことができるのです。そのため、インビザラインによる矯正は、正確性も非常に高くなっています。
その他のマウスピース矯正では、通院する度に歯型をとって新たなマウスピースを作るなど、手間や時間がかかる面も多いのですが、インビザラインなら最初の段階ですべてのマウスピースを製作することができます。実際、マウスピースであるアライナーは患者さまにある程度まとめてお渡しして、2週間に1回の頻度で交換していただきます。ですから、矯正期間中に通院するのは2ヶ月に1回程度で済みます。これもまた他のマウスピース矯正とは異なる点といえます。
引っ越ししても転院しやすい?
マウスピース矯正もワイヤー矯正と同じように、数年にわたる治療期間を要します。その間、お仕事などの都合で引っ越しを余儀なくされることもあるでしょう。とくに遠方に引っ越す場合は、矯正を始めた医院に引き続き通院することが困難となるため、転院が必要になります。その際、インビザライン矯正であれば取り扱っている医院の数が多く、システムも一元化されており、転院が容易であるというメリットも存在しています。
まとめ
このように、インビザラインはその他のマウスピース矯正とは異なる点が多々あります。マウスピース矯正で迷われている方は、その点も考慮に入れて、最善といえる矯正システムを選択しましょう。