子どもの矯正相談にいくタイミングはいつ?何歳から?
子どもの歯並びは乳幼児期から学童期にかけて、大きく変化していきます。そのため一般の方からすると何が異常で、何が正常なのかも判断しにくいことでしょう。そもそも乳歯はすべて永久歯へと生え変わるので、矯正の相談をするタイミングも小学校に上がってからの方が良いと考えている方も少なくありません。今回はそんな子どもの矯正相談にいく適切なタイミングをわかりやすく解説します。
矯正相談は早いほど良い?
子どもの矯正相談は、一定の年齢以上になるまでは受けられないというものではありません。実際、2~3歳で矯正相談を受ける方もいらっしゃいます。2~3歳というと、乳歯が生えそろうくらいの時期なので、歯並びを細かく見るようないことはあまりいたしませんが、骨格的な異常を早期に発見するには良い時期といえます。
早期の受診が望ましいケース
例えば、上の顎の骨の発育が遅れていて、下の顎の突出が目立つ“受け口”の症状が現れているのであれば、早期の治療が必要となることもあります。もちろん、まったく問題が見られないことも多いのですが、少なからず早い時期に異常の有無を大まかに診られることは、お子さまにとってもメリットが大きいといえます。
矯正相談=治療の開始ではない
低年齢で矯正相談を受けても、すぐに治療を開始できるような状況にないご家庭も少なくないかと思いますが、その点もご安心ください。矯正相談を受けたからといって、すぐに治療をスタートさせなければならないわけではありません。一般的な小児矯正は、6 歳くらいから始めます。子どもの矯正は、お口の発育状況によってやれること・やれないことが明確となっており、治療のスタートを無理に前倒しするようなこともないのです。
気になる点が出てきた時が相談のタイミング
子どもの矯正相談は、5~6 歳に受けるのが標準的ですが、それより前であってもお子さまの歯並びで気になる点が出てきたら、当院までご連絡ください。その時がお子さまにとってのベストなタイミングといえます。歯並びや骨格の問題というのは、とても専門性が高いので、早い段階で主治医を見つけておくことが大切です。矯正相談はそうした主治医を見つけるきっかけにもなりますよ。発育期の歯並びの異常は、一般歯科の先生では見分けられないことも多く、矯正のプロフェッショナルの意見を聞ける環境を整えておくことは重要です。
まとめ
このように、子どもの矯正相談は永久歯への交換が始まる 6 歳くらいに受けるのが一般的ですが、それより早くても何ら問題はありません。乳歯がなかなか生えそろわない、歯列に異常なすき間がある、といった気になる症状が認められた時点で当院までご連絡ください。ていねいにカウンセリングいたします。