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過去に矯正していてもやり直しはできる?

当院にも、過去に他院で矯正治療を受けて、その結果に満足できなかったり、後戻りが生じたりすることで、再治療を希望される方が一定数いらっしゃいます。もうすでに一度矯正しているので、やり直しは難しいのでは?と半ば諦めてしまっている人も少なくありません。今回はそんな過去に矯正治療を受けた場合で、やり直しが可能なのかどうかをわかりやすく解説します。

矯正のやり直しは可能です

結論から言うと、矯正治療をやり直すことは十分可能です。とくに後戻りが生じたケースは、比較的やり直しやすいといえるでしょう。一方で、過去に受けた矯正治療の種類や内容、今現在のお口の中の状態によっては、やり直しが難しくなることもあります。そこはカウンセリングおよび精密検査を実施してみなければなんともいえません。

やり直しになる主な原因は?

保定処置を受けなかった

矯正治療がやり直しになる主な原因は「保定処置」の中断や省略です。これは歯並びの治療の性質上、仕方のないことなのですが、保定処置には歯を移動したのと同じだけの期間を要します。例えば、マルチブラケット装置で歯を動かす動的治療に2~3年かかったら、保定にも2~3年かかってしまうことが多いのです。

長い矯正治療がようやく終わったと思ったら、また数年間、お口の中に装置を装着しなければならないと考えると、誰しも嫌になってしまいますよね。そこで保定をやめると、歯が後戻りして仕上がりに満足できなくなるのです。

矯正治療を途中でやめてしまった

保定処置ではなく、矯正治療そのものを途中でやめてしまった場合も、当然ですが満足のいく結果は得られません。とくに抜歯などを行って矯正を中断した場合は、治療を始める前より状態が悪くなることがあるため要注意です。噛み合わせが乱れることで歯の後戻りが促進されるだけでなく、新たな歯列不正を引き起こすことさえあるのです。

矯正をやり直した場合の期間・費用は?

過去に行った矯正をやり直す場合、治療にかかる費用や期間はケースによって大きく異なります。例えば、保定処置を十分に行わずに後戻りが生じたケースでは、比較的安い費用でやり直しができることでしょう。治療にかかる期間も短くなるかと思います。一方、矯正治療そのものを中断したり、過去に受けた矯正がそもそも不適切な治療だったりする場合は、それなりに高い費用と長い治療期間を要することでしょう。

矯正のやり直しを防ぐ方法

適切な方法で診査・診断し、正しい治療計画を立案してくれる矯正医であれば、やり直しが必要となるような治療は実施しません。もちろん、患者さまも矯正医の指示通りに治療を進めていくことが必須条件となります。このうちのひとつでも欠けてしまうと、矯正治療が失敗に終わり、満足のいく結果が得られなくなります。とはいえ、多くのケースでは矯正のやり直しを必要とせず、患者様も治療結果にも満足されています。ですから、矯正のやり直しというのは、比較的稀なケースと考えていただいて問題ありません。

まとめ

このように、過去に受けた矯正をやり直すことは十分可能です。他院で受けた矯正で、結果に満足できなかった、治療を中断してしまったことを後悔している、という方はお気軽に当院までご相談ください。まずはていねいにカウンセリングいたします。

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