同じ歯が何度も虫歯になるのはなぜ?詰め物・被せ物が原因?
虫歯は細菌感染症ではあるものの、薬で症状が緩和されるようなことはありません。細菌に感染しているエナメル質・象牙質をドリルで削らなければ治すことができないのです。それだけの外科処置を行ったのであれば、もう二度と虫歯にはなりそうにありませんが、実際はそうではありません。一度虫歯になった歯は、感染を繰り返してしまうことがよくあるのです。今回はそんな同じ歯が何度も虫歯になる理由・原因をわかりやすく解説します。
口腔ケアの方法が改善されないと虫歯は再発する?
同じ歯が繰り返し虫歯になる方は、まず口腔ケアを見直すことから始めましょう。どんなにていねいに虫歯を取り除き、優れた詰め物・被せ物を装着しても、歯磨きの仕方が間違っていたら再び虫歯菌に感染してしまいます。口腔ケア方法が不適切、あるいは不十分だと、歯垢や歯石が堆積して、虫歯菌の活発化するのです。そのため、一度虫歯にかかってしまった方は、治療が終わった後も定期検診・メンテナンスを受けることをおすすめします。口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士から、正しい歯の磨き方、お口のケアの仕方を学びましょう。
詰め物・被せ物の精度、適合度が低い
同じ歯が繰り返し虫歯になる原因は、詰め物・被せ物にあることも珍しくありません。歯型取りや修復物の製作が不適切だと、歯質との適合性があまり良くない詰め物・被せ物が出来上がります。それを装着すると歯質とのすき間に細菌が侵入しやすくなり、虫歯の再発リスクが上昇します。ですから、虫歯治療は精度の高い処置を行える歯医者にお願いした方が良いです。当院であれば、歯質にぴったり適合する詰め物・被せ物をお作りできます。
セラミックは虫歯が再発しにくい
保険診療で作る銀歯やレジン歯は、セラミック歯と比較すると虫歯の再発リスクが高いです。これも「歯質との適合性」が関係しています。保険診療では使用できる材料や治療にかけられる時間に制限があることから、どうしても歯質との適合性が低くなってしまいます。もちろん、適切な方法で詰め物・被せ物を装着し、その後のケアもしっかり行うことで5年、10年と再発させずに銀歯・レジン歯使い続けることは可能です。ただ、セラミックの方が適合性に優れるため、虫歯の再発リスクはあきらかに抑えやすくなるのも事実なのです。
1本の歯を治療できる回数は決まっている?
1本の歯に行える虫歯治療の回数はある程度決まっています。なぜなら、治療を行う度に歯を削らなければならないからです。一般的には4~5回再治療を行うと、次は抜歯する他なくなるため、虫歯の再発というのはできる限り予防する必要があります。その点も含め、どの歯医者にどのような治療を求めるかは、慎重に検討した方が良いです。当院であれば、患者様の歯の寿命はもちろんのこと、お口全体の健康の維持も踏まえた、最善といえる治療法をご提案できますよ。
まとめ
このように、同じ歯が繰り返し虫歯になるのは、必ずどこかに大きな問題が潜んでいます。根本的な問題を放置したまま機械的に虫歯治療を繰り返していては、歯の寿命が縮まるばかりです。そんな悲しい事態に陥らないためにも、患者様のお口の健康を真摯に考えてくれる歯医者を探しましょう。当院であれば、今そこにある虫歯を治療するだけでなく、虫歯になった根本的な原因から突き止め、改善する方法をご提案できます。