乳歯と永久歯の見分け方や違い、注意点を解説
子供は6歳くらいになると、永久歯が生え始めます。全部の永久歯が生えるまでには6年程度を要するため、12歳くらいまでは乳歯と永久歯が混在する状態が継続します。いわゆる“混合歯列期”と呼ばれるものですね。そんな子供の歯と大人の歯が入り乱れる期間は、親御様も不安に感じる点が多々出てくることでしょう。今回はそんな乳歯と永久歯の違いや混合歯列期の注意点についてわかりやすく解説します。
乳歯と永久歯は一目で見分けられる?
乳歯と永久歯には形態的な違いがあります。まず「サイズ」についてですが、これは当然、乳歯の方が小さいです。同じ中切歯(=真ん中の前歯)でも、明らかに永久歯の方が大きいことから、親御様でも気付くことができるでしょう「色」に関しては、乳歯が白く、永久歯がやや黄色味を帯びていますが、一目で見分けるのは難しいかもしれません。
こうした特徴はあくまで参考程度に受け取っていただいて、何か不安に感じることがあれば専門家である歯医者さんに相談しましょう。乳歯と永久歯を正確に見分けることは、歯医者さんに任せた方が良いです。
乳歯は「20本」永久歯は「28」本生えてくる
混合歯列期では、歯の本数で混乱される方も多いかもしれませんね。「乳歯は永久歯へと生え変わるもの」というイメージが強すぎると、それぞれ同じ数だけ生えてくるものと思いがちです。けれども実際は、乳歯と永久歯で生えてくる本数は大きく異なります。標準的には乳歯が「20本」永久歯が「28本」生えてくるからです。つまり、乳歯と永久歯は1対1の関係ではないのです。しかも永久歯にはさらに「親知らず」が4本生えてくることもある点に注意しなければなりません。
歯の数の異常はレントゲンで確認できる
混合歯列期では、永久歯の数に不安を感じることも多いです。乳歯が抜け落ちてからしばらく経っているのに永久歯がなかなか生えてこない。そもそも永久歯の数が少ない?そんな不安を感じた時は、歯医者さんに相談しましょう。子供の歯科治療が得意な歯医者さんなら、永久歯が生えてくる時期についても熟知しています。また、虫歯治療などで撮影したレントゲン写真などで歯の数の異常は正確に診断できます。
早めに対処しなければならないケースもあります
乳歯と永久歯が混在する時期は、一見すると異常に見えても正常であることが意外に多いです。とはいえ、早急に歯科的な処置を施さなければならないこともあるため、気になる症状が認められた時点で歯医者さんに相談することをおすすめします。
小さい頃に小児歯科の先生を見つけておけば、気軽に相談できる環境が整いますよ。当院までお越しいただければ、何かあったときにいつでもサポートすることができます。
矯正治療にも対応しております
当院では、子供の虫治予防・虫歯治療だけでなく、矯正治療にも対応しております。小児矯正は、成人矯正では得られないメリットもたくさんあるため、お子様の歯並びが気になる場合はお気軽にご相談ください。大人の矯正で抜歯が不要となったり、治療期間が大幅に短縮されたりすることも珍しくありません。
まとめ
このように、乳歯と永久歯には見た目から生えてくる本数まで、さまざまな違いがあります。それらをすべて親御様が把握することは難しいので、疑問に思うことは歯医者さんに質問するようにしましょう。