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矯正治療は転院できる?歯医者を変えるデメリットは?

歯並びの乱れを改善する治療は、とても長い期間を要します。いわゆる全体矯正は、歯を動かすだけでも1~3年程度かかるのが一般的であり、その間、引っ越しで通院が困難となることもあるでしょう。もしくは、矯正医の治療に納得がいかない部分が出てきて、他の先生に診てもらいたいとしたいと望まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。今回はそんな矯正治療における「転院」について詳しく解説します。

矯正は転院できます

結論からいうと、矯正治療は患者さまの希望で転院することが可能です。実際、当院にも他のクリニックから転院されてきた方がいらっしゃいますし、矯正治療においてはそれほど珍しいことではないといえます。ただし、矯正の転院を一般的な歯科治療と同じように考えると後悔してしまうため、十分な注意が必要です。

矯正で転院するデメリット

転院先で検査からやり直す必要がある

歯列矯正は、それぞれの歯科医院はもちろんのこと、個々の歯科医師によっても治療のやり方が大きく変わってきます。そのため矯正で歯医者を変えると、転院先でまた検査から行わなければならないケースが非常に多くなっているのです。これは矯正治療の性質上、仕方のないことといえるでしょう。ただ、インビザラインに代表されるマウスピース矯正に関しては、引継ぎがしやすく、転院に伴うデメリットを最小限に抑えられます。

費用が余計にかかる

矯正で転院する際には、支払った費用の清算を行ってくれるクリニックとそうでないクリニックとがあります。前者であれば、矯正の進み具合によって40%とか、50%といった具合に、支払った費用の一部が返金されます。とはいえ、矯正が始まって間もないケースでも70~80%返金されるというケースは稀であり、転院する時点で大きな損失が生じることになります。後者であれば、1%も返ってこないわけですから、転院の経済面におけるデメリットは非常に大きいといえます。

転院先がベストであるとは限らない

これは主治医との相性が悪くて転院を希望するケースにいえることですが、新しく通い始める矯正歯科が必ずしもベストの選択となるわけではない点に注意しなければなりません。もちろん、治療に関して根本的な不満や不安があったり、主治医との信頼関係が崩れてしまっていたりする場合は仕方がありませんが、少し気になることがある程度ならもう少し頑張ってみても良いかもしれません。

矯正治療は計画的に

矯正治療は転院することが可能ではあるものの、気軽には行えないのが現実です。ケースによっては転院して状況がさらに悪くなることもあるため、慎重に判断することが望ましいです。これから矯正治療を始める方は、その点も踏まえて歯医者さん選びをするようにしてください。また、1~2年の間に引っ越しをする可能性がある場合は、矯正を始めるのを少し待っても良いかもしれませんね。ちなみに、歯を動かす「動的治療」が終わると保定処置にまた数年を要することになりますが、こちらは比較的転院しやすいです。保定期間は通院頻度も低く、遠距離から通うことも難しくありません。

まとめ

今回は、矯正治療で転院する場合の注意点について解説しました。転院を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。当院でも転院に対応しておりますので、何か疑問や不安な点があればいつでもご連絡ください。

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