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矯正装置を選ぶポイントは費用?見た目?

いろいろな準備が整って、いよいよ矯正治療を始められることになった時、多くの人はどの矯正装置を使って歯並びを良くしようか迷うものです。ひと言で歯列矯正といっても、現状はいろいろな種類の装置が普及していますからね。今回はそんな大人の歯並びの治療である歯列矯正の装置を選ぶポイントをわかりやすく解説します。

最も重要なのは歯並びの状態

矯正装置にはいくつも種類がありますが、それぞれに向いているケースと向いていないケースがあるため、患者さまの希望だけで選べないことも少なくありません。例えば、重度の骨格的な異常を伴う歯列不正の場合は、外科矯正が必須となることもありますよね。それは極端な例としても、複数の抜歯を行って、歯を大きく移動しなければならないケースは、マウスピース矯正が難しいことも多々あります。

ですからまずは、ご自身の歯並びがどのような状態にあるのかをカウンセリングや精密検査で確認することができます。矯正相談を受けたからといって、治療をすぐに始めなければならないわけではなく、そこからセカンドオピニオンを求めることも十分に可能となっています。

見た目の違いは重要

矯正装置は、種類によって見た目に大きな違いがあります。歯列矯正で最も目立ちやすいのは、標準的なワイヤー矯正です。金属製のブラケットとワイヤーを使用する場合は、口を開けた時に金属色がむき出しとなるため、審美性の低下は免れません。セラミック製のブラケットや表面が白くコーティングされたホワイトワイヤーを使うことで審美性はやや改善されるものの、デコボコとした装置自体が目立つことに変わりはないのです。

そうしたマルチブラケット装置を歯列の裏側に設置する舌側(裏側)矯正は、最も目立ちにくい矯正装置といえます。口を開けても装置がまったく見えないのですから、審美性を重視される方にはおすすめの矯正法といえます。

昨今、人気が上昇しているマウスピース型矯正装置も審美面に優れた矯正法です。透明な樹脂製のマウスピースは装着していても気付きにくく、違和感や異物感も極めて少なくなっています。ただし、ブラケットを用いた矯正法よりも適応範囲がやや狭いというデメリットはあります。

費用の違い

矯正治療の経済面を重視するのであれば、マウスピース矯正がおすすめです。マウスピース矯正は、治療全体がシステム化されており、さまざまな部分でコストカットがなされています。そのため費用がワイヤー矯正より数十万円安く設定されているケースがほとんどです。費用が比較的高いインビザラインでも800,000円前後で治療が受けられます。一方、表側矯正は1,000,000円前後、裏側矯正は1,400,000円前後の費用がかかるのが一般的です。このように、矯正装置は種類によって費用に大きな違いがあるので、その点は事前に把握しておくことが大切です。

まとめ

今回は、矯正装置を選ぶポイントについて解説しました。多くの方は見た目と費用に着目するかと思いますが、そもそもご自身の歯並びの状態によっては、適応できない装置もある点に注意しなければなりません。ですから、始めから「絶対にマウスピース矯正がいい」と決めてかかるのではなく、矯正相談・カウンセリングを受ける中で最善と呼べるものを選ぶと良いです。当院までご相談いただければ、患者さまそれぞれに最善といえる矯正装置をご案内できます。

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