保定処置は痛くない?期間や費用はどのくらい?
歯を動かす「動的治療(どうてきちりょう)」の期間は、いろいろな場面で痛い思いをすることになります。とくにワイヤー矯正は装置の性質上、痛みを伴うことが多く、早く治療が終わってほしいと強く願っていた方もいらっしゃいますよね。そうしてようやく歯がきれいに並んだ後には、後戻りを防止する「保定処置(ほていしょち)」が待っています。今回はそんな保定処置の期間や費用、治療に伴う痛みなどをわかりやすく解説します。
保定にかかる期間はどのくらい?
保定処置にかかる期間は、動的治療と同じくらいです。例えば、マルチブラケット装置で歯を動かすのに1年半かかった場合は、保定処置にも1年半~2年を要します。少し長く感じるかもしれませんが、保定に用いるリテーナーは、マルチブラケット装置のような複雑なものではないため、同じ1年半でも生活のしやすさに大きな違いがあります。マウスピースタイプのリテーナーもあるため、日常で不自由を感じる場面も少ないことでしょう。
保定処置は痛い?
保定が動的治療と同じくらいの期間かかるものであるのなら、痛みについても気になりますよね。歯を動かす際の痛みをまた数年間、我慢しなければならないとなると、心が折れてしまう方もいらっしゃることでしょう。その点はご安心ください。保定はあくまで歯の後戻りを防止するための処置なので、強い痛みを伴うことはまずありません。リテーナーもシンプルな設計のものが多く、装着時の違和感・異物感も少ないことでしょう。下の前歯に設置する固定式のリテーナーは、歯磨きの時などに邪魔になることもありますが、動的治療と比較した場合は、間違いなく快適です。
保定期間中に引っ越しするとどうなるの?
保定は、ケースによって3年以上かかる場合もあります。動的治療と合わせると合計で6年。その間、進学や就職、転勤などで引っ越しをせざるを得なくなる状況は、誰にでも起こり得ます。それが県内ではなく、遠く離れた地域の場合は、引き続き通院できるのか不安になりますよね。
保定の通院頻度は3~6ヵ月に1回、後半になるとさらに間隔が開くため、遠方からの通院も可能ではありますが、転居先に良い矯正歯科があれば転院しても良いでしょう。動的治療が終わり、保定期間に入っているのであれば、転院することもそれほど難しくはありません。もちろん、どのようなケースでも主治医と相談した上で判断することが大切です。
まとめ
今回は、歯を動かす動的治療の後の「保定」について、つかもと歯科が解説しました。保定の期間や費用、痛みなどの基本的な知識をお伝えできていれば幸いです。その他にも保定に関して気になることがあれば、いつでも当院までご相談ください。カウンセリングにて、わかりやすくご説明します。