矯正で表情やフェイスラインが変わるって本当?
矯正治療は、出っ歯や乱ぐい歯といった乱れた歯並びをきれいに整える効果が期待できますが、その結果として表情やフェイスラインまで改善されたら言うことはありませんよね。美容に関心のある方は、Eラインの改善まで目指した歯列矯正を希望されることも珍しくありません。そこで今回は、矯正治療における顔貌の変化について、つかもと歯科がわかりやすく解説します。
矯正治療に期待できる効果
矯正治療には、歯並びを整えること以外にも次のような効果が期待できます。
Eラインの改善
Eラインとは、エステティックラインの略称です。横顔の美しさの指標となるもので、鼻の先と顎の先を1本の線で結ぶだけで確認できます。口元がEラインよりも外側に出ている場合は、審美的に優れているとは言いにくいです。理想的なEラインは人種によって異なるのですが、日本人の場合は口元が少し内側に入っているくらいが美しいとされています。テレビや映画、インターネットなどで活躍している女優さんを確認してみてください。多くの方は、口元がEラインよりも少しだけ内側に入った顔貌となっていることでしょう。
そんなEラインは、歯列矯正で改善することも可能です。とくにEラインが悪くなっている原因が出っ歯や受け口である場合は、矯正によって比較的改善しやすいといえます。歯列矯正では、いわゆる“口ゴボ”と呼ばれる症状に対して、前歯を後方に下げる処置を施します。その結果、口元の突出感も解消されるのです。ただし、歯列矯正にEラインを改善できるかどうかは、歯並び・噛み合わせ・骨格の状態によって決まります。ケースによってはEラインがまったく改善されないこともありますので、その点はご注意ください。
表情の改善
歯列矯正を行うと、表情に変化が現れる場合があります。最もわかりやすいのは、治療によって乱ぐい歯が治ったケースですね。歯がガタガタの状態では人に見られるのが恥ずかしいため、会話の時には口元を隠したり、大きく笑ったりするのを控えている人はたくさんいらっしゃいます。歯列矯正でガタガタの歯並びがきれいに整うと、口元や笑顔に自信がついて、普段から自然に笑えるようになります。その結果、表情が柔らかく、豊かになっていくのです。表情筋の活動も活発になり、顔全体に良い影響がもたらされます。もちろんそれは乱ぐい歯だけではなく、出っ歯や受け口、開咬(かいこう)などでも起こり得る変化です。
表情やフェイスラインの変化は副次的なもの?
ここまで歯列矯正による表情やフェイスラインの変化について解説してきましたが、これらはあくまで治療で得られる副次的な効果に過ぎません。歯列矯正の主な目的は、乱れた歯並び・噛み合わせを改善することなので、美容外科の治療を受けるような感覚を持つのはあまり良くないといえます。矯正治療で後悔しないためにもその点は正しく理解しておきましょう。
まとめ
今回は、矯正治療で表情やフェイスラインが変わるのかどうかについて、つかもと歯科が解説しました。歯列矯正は歯並び・噛み合わせを改善させる治療なので、顔貌をきれいにすることを第一の目標にはできませんが、ケースによってはEラインの改善などが見られます。そんな表情やフェイスラインの改善まで含めた矯正治療を希望されるのであれば、お気軽に当院までご相談ください。まずはていねいにカウンセリングいたします。