小児矯正を受けるメリットは?大人になってからでは遅い?
近年は、大人になってから歯並びの治療を受ける人が急増しています。20~30代はもちろんのこと、40~50代で歯列矯正を始めるケースも珍しくはありません。「矯正は何歳になってからでも受けられる」という話が広がったことも影響しているのです。その考え方自体は間違いではないのですが、子どもの矯正でなければ得られない効果が存在しているのも事実です。そこで今回は、子どもの頃から矯正を受けるメリットについて、つかもと歯科がわかりやすく解説します。
歯列矯正で抜歯がいらなくなる?
小児矯正を受けるメリットとしてよく言及されるのが「抜歯が必要なくなる」という点です。今も昔も矯正のために歯を抜くことに強い抵抗を感じる人は多いため、抜歯がいらなくなるのは極めて大きなメリットとして映ることでしょう。
確かに、子どもの頃に矯正を行うことで、将来、抜歯が必要なくなる可能性は高まります。なぜなら、小児矯正では顎の骨の幅や長さを自然な形で広げることができるからです。便宜抜歯の主な原因となっている「スペース不足」を根本から解消できるのが小児矯正なのです。ただし、小児矯正を行ったからと言っても、大人の矯正で絶対に抜歯がいらなくなるわけではありませんので、その点はご注意ください。
上下の顎のバランスが良くなる
これは小児矯正における極めて大きなメリットといえます。歯列不正・不正咬合のほとんどには、上下の顎のアンバランスが関係しているのですが、それを矯正力によって正常化することで、歯並び・噛み合わせの異常を予防できるだけなく、顔立ちもきれいに整えることが可能です。いわゆる口ゴボやしゃくれといった特徴的な顔貌を小児矯正なら未然に防ぐことができるのです。
矯正にかかる費用の総額を抑えられる?
大人になってから矯正治療を受けた場合、800,000~1,000,000円前後の費用がかかるのが一般的です。小児矯正にかかる費用は、1期治療のみだと400,000~500,000円程度が相場となっており、2期治療に当たる歯列矯正まで受けたとしても、矯正費の総額を低く抑えられることが多いと言えます。子どもの頃に矯正しておけば、歯列矯正にかかる期間も大幅に短縮できることでしょう。
歯並びのコンプレックスに悩まされずに済む
出っ歯や受け口、乱ぐい歯といった歯並びの乱れがあると、中高生という多感な時期に辛い思いをすることも少なくありません。そうした口元のコンプレックスを抱いている時間が長ければ長いほど、精神面に与える影響も大きくなることでしょう。それならできるだけ早い時期に、コンプレックスの原因となる歯並びの異常を改善しておきませんか?小児矯正をさせてあげることは、お子さまへの何にも代えがたいプレゼントとなることでしょう。お子さまはおそらく、成人してからそのありがたみに気付くはずです。
まとめ
今回は、小児矯正を受けるメリットについて、つかもと歯科が解説しました。矯正治療は、“子どもの頃に絶対受けなければならないもの”ではありませんが、歯並び・噛み合わせの異常を早期に改善しておくことで、驚くほど多くのメリットが得られます。そんな子どもの矯正治療についてもっと詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。つかもと歯科では、大人の矯正と子どもの矯正の両方に対応している歯科医院です。