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歯型取りってどうして必要なの?

歯医者さんの治療では、いろいろな場面で「歯型取り」を行いますよね。歯型取りではゴムの臭いのする材料をお口いっぱいに含まなければならないため、苦手としている人も少なくありません。今回はそんな歯型取りの必要性について、つかもと歯科がわかりやすく解説をします。

 

歯型取りとは?

歯型取りは、専門的に「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼ばれるものです。歯医者さんや衛生士さんの中で「印象とって!」という会話が聞こえてくることもありますよね。アルジネートやシリコーンゴムでできた印象材を使って、歯列やお口の粘膜の形を模型に再現するために行う処置です。

歯型取りが必要になる場面は?

歯型取りが必要となるのは、詰め物や被せ物を製作する時です。虫歯の治療で歯を大きく削ると、何らかの装置で欠損部を補わなければなりませんよね。その時、ぴったりと合う詰め物や被せ物を作るために歯型取りを行います。歯を丸ごと1本失った場合の治療法であるブリッジや入れ歯でも歯型取りは必要となります。その他、歯列矯正やインプラントなどでも歯型取りを実施します。

歯型にも種類がある?

歯型取りは、ひとつの治療の中でも複数回に分けて行うことがあります。それは歯型にいくつかの種類があるからです。患者さんのお口の中の状態を大まかに把握する際には、「概形印象」を取ります。これは研究用模型を作るために必要な大まかな歯型であり、それほど高い精度は要求されません。詰め物や被せ物、矯正装置を作るための「作業用模型」は高い精度が求められるため、「精密印象」を行うことになります。被せ物の治療などで複数回にわたり歯型取りを行った場合は、そうした種類の違う模型を作っているものだと理解しておくとわかりやすいです。

虫歯治療で歯型取りを行わない時があるのはなぜ?

上でも述べたように、歯型取りを行うのは何らかの装置を作る場合が多いです。同じ虫歯治療でも装置を作る必要がない場合は、歯型取りも行いません。具体的には、コンポジットレジン修復で対応できるようなケースです。コンポジットレジンは歯に直接、盛り付けて光で固めることができるため、模型上で設計したり、専用の機材で鋳造したりする必要がありません。そして近年は、コンポジットレジンで治療できる幅が広がっていることから、虫歯治療で歯型取りを行う場面も少なくなっているといえるのです。

インビザラインなら歯型取りがいらない?

矯正治療でもいくつかの場面で歯型取りを行うことがあります。とくに最初の精密検査では、歯型を取って患者さんのお口の中を研究する必要性が高いです。マウスピース矯正のインビザラインでは、つかもと歯科にiTero(アイテロ)と呼ばれる口腔内3Dスキャナーを導入しているため、最初の歯型取りを省略できる場合があります。これはその他のマウスピース矯正との大きな違いといえます。ただし、インビザライン矯正を行っているからといって、すべての歯科医院がiTero(アイテロ)を導入しているわけではありませんので、その点はご注意ください。

まとめ

今回は、歯科治療で行う機会の多い「歯型取り」について、つかもと歯科が解説しました。歯型取りは、詰め物や被せ物、矯正装置などを作る上で必須の作業となっています。印象材による不快な症状など、嫌な思いをすることもあるかと思いますが、治療の精度を上げるために行うものとご理解いただけたら幸いです。

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