ガミースマイルってなに?原因は?
歯科には、ガミースマイルという症状の改善を希望して来院される方もいらっしゃいます。ガミースマイルは、悪い歯並びが原因となっていることもあるため、歯科で対応できるケースも少なからずあるからです。今回はそんなガミースマイルの症状や原因などについて、つかもと歯科がわかりやすく解説をします。
ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは、笑った時に歯茎であるガム(gum)が目立つ症状で、日本人にもよく見られます。タレントや芸能人の中にもガミースマイルの人がいますし、それ自体が絶対的に悪いものではありませんので、過剰に気にするのも良くないといえるでしょう。ただ、ガミースマイルの症状によっては、口元の見た目を低下させることもありますし、歯茎が目立つことに強いコンプレックスを抱いている人が多いのも確かです。
ガミースマイルに治療は必要?
ガミースマイルの中には、歯並びや噛み合わせに関する深刻な問題が背景に潜んでいる場合もあります。具体的には、出っ歯や開咬(かいこう)などによってガミースマイルになっているケースでは、その問題を解決しない限り、歯磨きしにくい、一部の歯に大きな負担がかかる、発音に障害が出る、虫歯や歯周病、風邪などの感染症にかかりやすくなる、といったリスクを背負い続けることになるのです。もちろん、そうした問題がなかったとしても、ガミースマイルによる心理的なストレスが大きい場合は、治療によって改善した方が良いといえるでしょう。
ガミースマイルの原因
上段でも少し触れましたが、ガミースマイルの原因としては、まず歯並び・噛み合わせの異常が挙げられます。いわゆる出っ歯のケースでは、口が閉じにくかったりすることで歯茎が目立ってしまいます。上の前歯が小さかったり、生えている位置が低かったりする場合もガミースマイルの原因が出やすいです。
上唇挙筋(じょうしんきょきん)という、上唇を持ち上げる筋肉が発達しすぎているは、歯並び・噛み合わせとは無関係に歯茎が目立ちやすくなります。その他、上の顎の骨が垂直的に長い場合も必然的にガミースマイルの症状が出やすくなるでしょう。このようにガミースマイルの原因というのは、人によって大きく異なるため、まずは医療機関での検査を受けることが重要といえます。
ガミースマイルの治療法
ガミースマイルは、原因によって治療法が変わります。歯科医院で治療できるのは、基本的に歯並び・噛み合わせの問題が原因となっているケースです。歯列矯正で歯並び・噛み合わせの問題を取り除くことで、歯茎が目立ちにくくなります。歯のサイズや生えている位置の異常も歯列矯正で治せることが多いです。それ以外の問題が原因となっているガミースマイルは、医科での治療が必要となることも珍しくありません。
とくに骨格的な異常に由来するガミースマイルは、医科で骨切り術などを受ける必要があります。その際、歯列矯正が必要となることも多いため、結果的には歯科での治療も絡んでくることでしょう。いずれにしてもガミースマイルを治したいという方は、まずはその原因を突き止めることが何より重要となります。治療法の検討および選択はそれからです。
まとめ
今回は、上の前歯の歯茎が目立つガミースマイルについて、つかもと歯科が解説しました。ガミースマイルの審美面にとどまらず、機能面や健康面にまで深刻な悪影響を及ぼすことがあるため、ケースによっては積極的な治療が必要となります。ガミースマイルの歯列矯正に関しては、当院でも対応できる部分があるかもしれませんので、関心のある方はいつでもお気軽にご相談ください。