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八重歯は部分矯正で治せないの?

歯列矯正は、とても長い期間がかかる治療です。いわゆる全体矯正は、歯を動かすのに1~3年程度の期間を要するため、敷居が高いと感じている人は極めて多いです。そこで検討するのが部分矯正ですね。とくに八重歯のような一部の歯並びだけ気になる症例では、できれば部分矯正で済ませたいという方もいらっしゃることでしょう。今回はそんな八重歯の部分矯正について、つかもと歯科がわかりやすく解説をします。

そもそも八重歯とは?

八重歯は、上の犬歯が外側に飛び出している歯並びです。実はこれ「叢生(そうせい)」に分類される歯並びで、一般的には乱ぐい歯と呼ばれるものです。乱ぐい歯は複数の歯がいろいろな方向を向くことで歯並びがデコボコになっていますが、その中のひとつに犬歯の生え方の異常が含まれています。ですから「八重歯」という単独の歯並びが存在しているわけではありませんので、その点は十分ご注意ください。

八重歯以外にも問題があることがほとんど

上段でも述べたように、八重歯は前から3番目の歯である犬歯が外側に飛び出している部分だけを指します。もしも八重歯の症状に悩まされている方がいらっしゃいましたら、その他の歯や歯並び全体の形態なども鏡で確認してみてください。おそらくは何らかの問題を抱えているものと思われます。出っ歯の症状は最もわかりやすいですが、歯並びが狭くなっていたり、きれいな弓形をしていなかったりする場合は、歯並び全体を治す必要性が出てきます。

八重歯になっている原因を考える

八重歯の多くは、スペース不足が根本的な原因となっています。犬歯が生えてくる時スペースが不足していたため、外側に逸脱せざるをえなかったのです。そのため犬歯だけを部分矯正で本来ある位置へと戻すことはなかなか難しいのが現実です。片側だけではなく、両側が八重歯なっていて、歯並び全体の叢生も強いようなケースは、抜歯も必要になります。そうなると部分矯正での対応は実質的に不可能となるのです。

部分矯正で治せる八重歯もある?

もちろん、すべての八重歯が全体矯正でなければ治せないということではありません。比較的軽度の八重歯で、スペースも不足していないようなケースなら、犬歯を含む数本の歯の部分的な移動で治せる場合もあります。ですから、八重歯にお悩みの方はまず矯正に対応している歯科でのカウンセリングおよび精密検査を受けることをおすすめします。八重歯を部分矯正で治すという点に固執してしまうと、期待していたような矯正の結果が得られないこともありますので十分に注意する必要があります。

八重歯を無理に部分矯正するとどうなる?

スペースが絶対的に不足していたり、骨格的な異常を伴っていたりするにも関わらず、無理に八重歯を部分矯正で治すと、後戻りのリスクが高まります。そもそも八重歯の症状をきれいに治せない可能性の方が高くなることでしょう。また、八重歯の症状によっては、マウスピース矯正では対応が難しく、ワイヤー矯正でなければ治せないということもあります。

まとめ

今回は、八重歯を部分矯正で治せるかどうかについて、つかもと歯科が解説をしました。比較的軽度の八重歯であれば、部分矯正で治せることもありますが、基本的には全体矯正で治療することになります。全体矯正なら奥歯まで動かせますし、上下の噛み合わせも改善可能です。八重歯を治す上で抜歯が必要になるか否かはケースによって変わってくることでしょう。いずれにしても八重歯を矯正で治したいと考えている方は、お気軽に当院までご相談ください。

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