いびきを放置するのは良くない?
皆さんは普段いびきをかいていませんか?いびきは自覚するのが難しいため、ご家族やパートナーの方に指摘されて気付くケースが多いです。そのため本人は、いびきによるデメリットを感じにくくなっています。今回はそんないびきをかく原因や放置するリスクについて、つかもと歯科がわかりやすく解説をします。
どうしていびきをかくの?
いびきをかく根本的な原因は、気道の閉塞です。空気の通り道である上気道が何らかの理由で狭くなると物理的にいびきをかいてしまうのです。ほとんどのケースでは舌の根っこが気道を狭めていびきを生じさせます。
いびきをかきやすい人の特徴
次に挙げるような人は、比較的いびきをかきやすいといえます。
肥満
太っていると首の周りに脂肪が付きやすく、舌も大きくなりやすいことから、気道閉塞のリスクも高まります。
下の顎が小さい
下の顎が小さい人は、舌の根っこが喉の方へと落ち込む舌根沈下が起こりやすいです。その結果、気道が塞がれてしまいます。これは痩せている人にも当てはまります。
口呼吸をしている
口で呼吸をする習慣がある人もいびきをかきやすいです。これはお口周りの筋肉が弛緩するとともに、舌が後方へと移動しやすくなるためです。
仰向けで眠っている
仰向けで眠ること自体は悪くはないのですが、いびきに関してはそのリスクが高まります。仰向けで眠っていると、重力によって舌根沈下が起こりやすくなるからです。
アデノイドの肥大
喉の奥にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)というリンパ組織をアデノイドといいます。このアデノイドがいろいろな原因によって肥大化すると、いびきを誘発するようになります。小さなお子さんの場合は、小学校に上がるくらいまでにそのような症状が現れることが多いです。
歯並びが悪い
歯並び不正やかみ合わせ不正もいびきの原因となる場合があります。例えば歯並びが狭くなっていると、舌が正常な位置に収まることができずに後方へと下がります。そうなると舌が上気道を塞ぎやすくなるのです。
いびきを放置するとどうなる?
いびきは、上気道が狭くなっている時に見られる症状です。その症状が強くなると、睡眠時無呼吸症候群というより深刻な事態を招いてしまうため十分な注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群は、眠っている時に呼吸が止まる病気で、お子さんの場合は発育障害、大人の場合は高血圧症や脳卒中などのリスクが高まります。質の高い睡眠をとれないことから日中、強い睡魔に襲われ、交通事故や労働災害を起こしてしまうケースも多々あります。それだけにいびきは原因を突き止めた上で、少しずつでも改善していった方が良いといえます。
歯並びの治療はお任せください
いびきや睡眠時無呼吸症候群の診断や治療は、基本的に耳鼻咽喉科で行うことになります。ただ、歯並びや噛み合わせ、口呼吸などが原因となっている場合は、歯科での治療も必須となりますので、その時はお気軽につかもと歯科にご相談ください。歯科的なアプローチでいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因を取り除いていきます。
まとめ
今回は、いびきを放置することのリスクについて、つかもと歯科が解説しました。いびきはただうるさいだけのものではなく、気道閉塞を伴う危険な症状です。ごくたまにいびきをかくくらいならそれほど心配する必要はありませんが、毎日のようにいびきをかいている場合は要注意です。必ずお口周りや歯並びなどに何らかの問題が存在していますので、まずは専門の医療機関に相談することをおすすめします。