皆さん、こんにちは。江南市布袋に位置するつかもと歯科です。今回は、「子供がかかる歯周病の種類と対処法」についてお話しします。親御さんがお子さんの歯科治療や矯正治療に関心を持つことは大変重要です。特に、不潔性歯肉炎、萌出性歯肉炎、思春期性歯肉炎、若年性歯周炎（侵襲性歯周炎）の4つの症状は、お子さんの口腔内環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。今日はこれらの歯周病の原因、症状、そして対処法について、やさしくご説明します。

 

不潔性歯肉炎

不潔性歯肉炎は、お子さんに最も一般的に見られる歯肉の病気です。これは、適切な口腔衛生が行われていない場合に発生しやすく、プラーク（歯垢）の蓄積が主な原因です。症状には、歯ぐきの赤み、腫れ、出血がありますが、早期発見と適切な処置で改善が期待できます。

【対処法】

・定期的な歯ブラシを用いた清掃
・フロスや歯間ブラシを使用してのプラーク除去
・定期的な歯医者さんでの検診とクリーニング

萌出性歯肉炎

萌出性歯肉炎は、新しく永久歯が生えてくる際に見られる歯ぐきの炎症です。この時期の歯ぐきは特に敏感で、炎症を起こしやすくなります。主な症状は、歯ぐきの腫れや痛み、時には出血を伴います。

【対処法】

・柔らかい歯ブラシを使った優しいブラッシング
・症状がひどい場合は、歯医者さんでの相談

春期性歯肉炎

思春期には、ホルモンの変化がお子さんの歯ぐきに影響を及ぼすことがあります。この期間は、歯ぐきの腫れや出血が見られやすくなり、時には不潔性歯肉炎よりも激しい炎症を引き起こすことがあります。

【対処法】

・正しい歯磨きの習慣を身に付ける
・バランスの良い食生活を心掛ける
・定期的な歯科診療でのプロフェッショナルクリーニング

若年性歯周炎（侵襲性歯周炎）

若年性歯周炎は、比較的若い年齢層で見られる重度の歯周病です。この病気は、早期に進行することが特徴で、適切な治療が行われない場合、歯の喪失につながるリスクがあります。主な症状は、深い歯周ポケットの形成、歯ぐきの減少、歯の動揺です。

【対処法】

・早期の段階での歯医者さんでの診断
・定期的な専門的なクリーニングと治療
・必要に応じて抗生物質の使用や手術的治療

子供の歯周病

子供の歯周病は大人のものほど深刻な状態になりにくいと言われていますが、決して油断してはなりません。早期の段階で適切な対処を行わないと、将来的に重大な口の中の問題へと発展する可能性があります。例えば、軽度の不潔性歯肉炎が放置されることで、炎症は徐々に歯周組織を破壊し、最終的には重度の歯周病へと進行する恐れがあります。このような状態になると、歯の喪失につながるリスクも高まります。そのため、お子さんの口腔衛生に対する正しい知識と習慣の指導、定期的な歯科診察が極めて重要です。早期発見、早期治療によって、お子さんの口腔健康を守り、美しい笑顔を維持することが可能になります。親御さんの適切な関心と行動が、お子さんの健康な未来を支える鍵となるのです。

まとめ

江南市布袋のつかもと歯科では、お子さんの歯と歯肉の健康を守るために、これらの歯周病に対する予防策と治療法について、専門的なアドバイスとサポートを提供しています。噛み合わせの問題やその他の口腔内の悩みに関しても、お気軽にご相談ください。親御さんと一緒に、お子さんの健やかな笑顔を守っていきましょう。