皆さん、こんにちは。江南市布袋のつかもと歯科です。顎が痛くて食事や会話がしづらい、口が大きく開けにくいなどの症状はありませんか？顎の痛みは、顎関節症だけでなく歯茎や噛み合わせ、さらには全身的な病気が関係している場合もあります。

一口に「顎が痛い」といっても原因はさまざまです。何科を受診すればいいのか分からず、放置してしまう患者さんも少なくありません。そこで、本コラムでは顎の痛みの主な原因や受診科の選択について解説します。気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

顎が痛い時の原因は？

顎の痛みは、多くの場合、顎関節に何らかの負担がかかっていることが原因とされています。代表的な要因としては、顎関節症、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの不具合などが挙げられます。

顎関節症とは、顎を動かす筋肉や関節に炎症や負担が生じ、痛みや音（クリック音）、開口障害などの症状を引き起こす状態です。歯ぎしりや食いしばりが続くと、顎の筋肉に過度な力が加わり、疲労や炎症が起こることがあります。また、噛み合わせが悪い状態が長く続くと、顎関節に偏った力がかかり、痛みが生じやすくなるのです。さらに、親知らずの炎症や歯茎のトラブルなど、歯科的要因も顎の痛みを引き起こす原因となることがあります。

一方で、外傷による骨や筋肉の損傷、リウマチや感染症など全身的な疾患によって顎が痛むこともあるため、痛みの様子や関連症状を総合的に評価することが大切です。特に、子どもの場合は成長段階で顎の骨格が変化しやすく、歯並びや噛み合わせによる顎への影響が大きいことがあります。痛みだけでなく、開け閉めの異音やうまく口が開かないといった症状にも注意が必要です。これらを踏まえ、顎が痛む原因を正しく見極めるには、まず専門的な検査や診断が欠かせません。

まずは歯科を受診してみましょう

顎の痛みを感じたら、まずは歯科を受診することをおすすめします。なぜなら、顎関節症のように顎の機能に直結するトラブルはもちろん、歯ぎしりや噛み合わせ、歯茎の炎症など、歯科領域が原因となるケースが多いからです。歯科では、問診や視診、場合によってはレントゲン撮影やCT、噛み合わせの検査などを行い、痛みの背景にある要因を探ります。初期段階の顎関節症であれば、生活習慣の改善やマウスピースの使用など、比較的簡易な治療で症状が緩和することがあります。

また、歯ぎしりによって歯がすり減っている場合や、噛み合わせのバランスが乱れている場合には、詰め物やかぶせ物の調整、矯正治療などが選択肢となります。歯科医師は口腔内全体を把握しながら適切な治療方針を立てられるため、顎の痛みの原因が歯科領域にあるかどうかを確かめる第一歩として、ぜひ歯科を受診してみてください。

もし歯科治療で改善が見られなかった場合は、別の診療科との連携による精査が必要となることもありますが、まずは歯科での確認が重要です。顎関節症に限らず、口の健康は全身の健康と深く関係しています。困ったときは早めに相談し、適切なケアを受けましょう。

歯科以外の受診が必要となるケース

顎の痛みが歯科的な原因だけで説明できない場合、他の診療科を受診したほうが良いケースもあります。たとえば、外傷や骨の変形が疑われるときは整形外科が適切かもしれません。また、リウマチや膠原病が原因で関節に炎症が生じている可能性がある場合には、リウマチ科や内科の専門医による診察が必要です。耳の奥から顎の痛みを感じる場合や、耳鳴りや聞こえの異常を伴うときは、耳鼻咽喉科で検査を受けることも考えられます。さらに、ストレスや精神的な負担が強く、顎の筋肉がこわばりやすい人は、心療内科や精神科でのカウンセリングや投薬治療を検討することもあります。

まとめ

顎の痛みには、顎関節症や噛み合わせ、歯茎のトラブルなど歯科的要因が多く関係します。まずは歯科で検査を受け、原因を特定することが大切です。必要に応じて整形外科やリウマチ科、耳鼻咽喉科などを受診すれば、より適切な治療につなげられます。痛みを我慢せず、気になる症状があれば早めに専門家に相談してください。江南市布袋のつかもと歯科でも、顎の痛みや噛み合わせに関するご相談をお受けしています。お気軽にご相談いただき、一緒に健康的な生活を取り戻しましょう。顎の痛みでお悩みの際は、ぜひ当院にご相談ください。