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子供の矯正で顔が変わるのは本当?

皆さん、こんにちは。江南市布袋のつかもと歯科です。
「子どもの矯正をすると顔が変わるって本当?」というご質問を受けることがあります。矯正治療と聞くと、歯並びや噛み合わせの改善が主な目的と思われがちですが、実は顔立ちにも影響を与えることがあります。特に成長期のお子さんにとって、矯正治療は見た目だけでなく将来の口腔機能にも深く関わってきます。今回は、子どもの矯正治療によって顔にどのような変化が起こるのか、またその理由について分かりやすく解説します。

子どもの矯正で顔が変わることがある

子どもの矯正治療では、歯並びや噛み合わせを整えるだけでなく、あごの骨の成長や筋肉のバランスにも影響を与えるため、顔全体の印象が変わることがあります。これは「矯正で顔が変わる」と言われる理由のひとつです。

例えば、出っ歯(上顎前突)の場合、上あごと前歯が前に出ているため、口元が突出した印象になります。矯正治療で前歯の位置を後方に移動させることで、口元がすっきりとしたバランスの取れた横顔になります。

受け口(下顎前突)の場合、下あごが前に出ているため、顎が強調された印象になります。成長期に矯正治療を行い、下あごの成長を適切にコントロールすることで、顔の輪郭が整い、自然な顔立ちになります。

さらに、あごが小さくて歯が並びきらない「叢生(そうせい)」の場合、口元が窮屈に見えることがあります。拡大床や機能的矯正装置を使ってあごの成長を促し、歯のスペースを確保することで、口元の緊張がやわらぎ、自然な笑顔が作りやすくなります。

矯正治療によって変わるのは、単に歯の位置だけではありません。上唇や下唇、頬、あごの筋肉の動きがスムーズになることで、顔全体の表情が豊かになり、健康的な印象を与えるようになるのです。

子どもの矯正で顔が変わる理由

成長期にある子どもの骨は柔らかく、変化に対する適応力があります。この時期に適切な矯正装置を使い、あごの成長方向や大きさをコントロールすることで、将来的な顔立ちをより良い方向へ導くことができます。

たとえば、「上あごの成長が足りない」「下あごが前に出過ぎている」といった場合には、成長のタイミングを利用して上あごの成長を促進したり、下あごの成長を抑制したりする装置を使うことがあります。これにより、バランスの取れたあごの関係がつくられ、顔貌が整います。

また、歯の位置が変わることも顔に影響します。歯は顔の中央部に位置し、歯並びや噛み合わせが乱れていると、左右非対称な表情になったり、口元が常に開いていたりする原因になります。矯正によって歯が正しい位置に整うと、口唇の閉じ方が自然になり、表情も引き締まって見えます。

さらに、舌の位置や口呼吸の改善も大きな要素です。舌が正しい位置に収まることで、上あごの形が広がりやすくなり、口腔内のスペースが整います。また、口呼吸が鼻呼吸に改善されると、顔つきが変わるだけでなく、風邪やアレルギー性鼻炎の予防にもつながります。

このように、子どもの矯正治療は、歯の動きにとどまらず、骨格や筋肉の成長、呼吸機能の改善にまで影響を及ぼすため、顔貌の変化が起こるのです。

ただし、すべての患者さんで劇的に顔が変わるというわけではありません。お子さんの成長のタイミングや個々の骨格の特徴によって変化の程度には差があります。治療を始める前に、現在の状態や将来予測される成長の方向を丁寧に診断することが大切です。

まとめ

子どもの矯正治療によって顔が変わることは、確かにあります。これは、成長期のあごの骨や筋肉の発達に働きかけることで、歯並びだけでなく顔全体のバランスにも影響を与えるためです。特に、出っ歯や受け口、叢生といった症例では、矯正による顔貌の改善が期待されます。

大切なのは、お子さんの成長を見極めながら、適切なタイミングで矯正治療を始めることです。つかもと歯科では、見た目だけでなく機能的な面も重視した矯正治療を提供しています。お子さんの未来の笑顔のために、気になる方は一度ご相談ください。

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